森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」を読みました。
京都作家と言われているように
この作品も京都が舞台です。
私も大学時代は京都で過ごしましたので
京都が舞台になっている小説はとても親近感が湧きますね。
万城目さんにしろ、森見さんにしろ、
京大出身の作家の方が最近多いような感じ。
年齢も近いし、作風も近いような気がします。
森見さんは、その小説が「マジックリアリズム」といわれているそうですが、
現実と奇妙な幻想が入り混じった不思議な世界を書かれていますが、
その「現実」の部分は、限りなく情けない感じに溢れているのが、
非常に特徴なのではないでしょうか?
腐れ大学生の怠惰な生活ぶりであったり、
報われぬ片思いであったり、
青春の日々につきものの煩悶であったりと、
若い男性なら誰でも経験したことのあるような描写に溢れています。
京都で学生生活を送ったことがある人なら「あるある!」と感じさせるような
文章に溢れているのが人気の秘密かもしれません。
京都で学生生活を送ったというような人は日本中にゴロゴロいますもんね。
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